先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

仕事の合間に結婚式はどうするのか?今日はお祝いするのか?質問が次か次へと飛んでくる。
今日は私の誕生日でもあると溢してしまったら、みんなでお祝いしようって事になり、なぜか航さんと私の住んでる家も見たいということでウチに集まることになった。
航さんは外回りでいない間に決まってしまって後で航さん怒らないかな?とちょっと心配になった。

「今日は残業無しで山片さんちに集まるぞ~!」

小山さんが先導して行ける人は5時に集合!なんて言って取り纏めている。

「花笑さん!お酒は任して下さい!私達用意します!」

「う、うん。じゃあ、料理は私作ろうかな?」

せっかく来てくれるのだし、おもてなしはしたい。

「わあ!花笑さんの手料理ですか?楽しみ~」

皆も盛り上がってるからこれは急いで帰って作らないと!ちょっと楽しくなってきた。

昼過ぎに帰って来た航さんに小山さんが決定事項を伝える。

「はあっ?!」

航さんの不機嫌な声に肩を竦める小山さん。
慌てて航さんのところへ行ってフォローする

「あの、航さん、みんなお祝いしてくれるって言うから私も嬉しくてOKしちゃった。ダメかな?」

恐る恐る見上げると、何か言いたげな顔してるけど、ふぅっとため息をつて「わかったよ」と呟いた。

「ありがとう!航さん」

「うぉーい!山片さんのOK出たぞ~!」

おお~って盛り上がったところに

「仕事残して来んなよ!後で絞めるからな!」

と、航さんの一声でみんな慌てて仕事に取りかかった。みんな来るつもりなのだろうか?
それはそれでみんな家に入れるかな?と心配になった。


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