先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

「みんなよくやってくれた!今日の夜はみんなで飲みに行くぞ!」

小野田部長も労ってくれて「部長の奢りですかー?」という声に

「わかったわかった!今日は俺の奢りだ!」と太っ腹なことを言う。
おおーっと盛り上がって、夜集まることにして一旦解散した。

あー安心したーっやっと心置きなく遊びに行ける!と温泉街に繰り出す人もいる中、私達はもう一度部屋に戻る事にした。課長と置田くん、日野さんも疲れたから部屋で休むと言って一緒に向かっていると、花笑さんが呼び止められた

あっ今朝の人達…

「あっ松崎さん、課長達帰って来たんですね。もう大丈夫でしょう?一緒に出かけませんか?」

「あのっ…」と花笑さんが言いかける前に、大きな体がスッと花笑さんの前に出た。

「松崎に用があるならまず俺を通してくれ。」

「えっ?あのっ山片課長…」

慌てふためく二人に追い討ちをかけるように、

「ん?用があるのか?ないのか?」

と、凄んでる(本人はそのつもりは無いようだけど)

「いっいえっ何でもありませ~ん」

と言って二人はすごすご帰って行った。
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