先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
それからというもの………
西川さんは山片課長に何かとアプローチをしているのを目撃して、いたたまれない気持ちになっていた。
彼は忙しいのか、会いたいと連絡しても都合がつかず、職場でもちゃんと話もできずギクシャクしたまま。
嫌われちゃったかな?それとも西川さんと一緒に過ごしてるのだろうか?直接聞けないまま知佳ちゃんに心配されるほど落ち込む日々は過ぎていった。
何週間か過ぎた金曜日の夜、お風呂から上がると、スマホが点滅してるのに気付いて見ると、山片課長からメールが来ていた。
慌てて見てみると、明日、映画に行かないか?とお誘いが!
私がDVDを買って見るほどお気に入りだった映画の続編が3年ぶりに明日公開になる。
そのことを覚えていてくれた山片さん。今まで悶々としてたことが嘘のように嬉しくなってすぐに行くと返事をした。
山片さんは午前中は仕事があるということで、待ち合わせは午後2時。映画館のあるフォレストヴィレッジという商業施設のエントランスホールになった。
その時間まで待てずにソワソワして、いてもたってもいられず、時間までウィンドウショッピングでもしようと早めに出かけた。
少しでもかわいいと山片さんに思ってもらうため、普段あまり着けないコンタクトをし、綺麗と誉めてくれた黒髪を下ろして、最近買ったお気に入りのワンピースを着た。自分でも気合い入れすぎ!と思うほど久しぶりの外でのデートに浮かれていた。