セナカアワセ

第2節 告白

今度は女子が朝からそわそわしてる。





ここにも約1名。





「どうしよう、、、、教室に来るかな。それともどっか違うところかな。いつ来るのか分からないから、緊張する。」




「もーーー。別にいつも会ってるんじゃないの?緊張することないじゃん。ホワイトデーくらい。」




「だって、、、、最近会長かっこよく見えるから。」




「ノロケかよ。てか、いつまで会長呼びなのさ。名前で呼べばいいのに。貰えるだけいいんだよ。私なんて渡してもないんだから。」




そう言うと申し訳なさそうな顔になる栞里。




別にそんな顔して欲しいわけじゃないんだけど。




あのチョコはもう捨てちゃったし、お返しだって到底ないはずで。




私だけがちょっと寂しいホワイトデーなだけ。




そんなわけで、放課後。




私は図書室に来ていた。




「ホワイトデーにひとり読書ですか?」




「それは先生もじゃないですか?」




私がそう言うと、図書の先生がうるさいってデコピンしてきた。




「別にただのイベントだって思ってればいいんですよ。世の中の幸せな人のイベントなんだ。今日は。」




「まぁそうね。あっ!それ面白いでしょ?私も気になって読んじゃったんだー!」








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