セナカアワセ
いつもの様に先生と本について語って、このまま今日も終わるなーって思っていた。





「そう言えば、バレンタインの時大変だったね。」





「はい。でも今は全然大丈夫なんです。私前より強くなれたし、栞里にもたくさん助けてもらって。、、、、、、ん?なんで先生がそれ知ってるんですか?」





「実はあの時通りかかった時に2人が話してるの聞いちゃったんだ。ごめんね?」





知らなかった事実にビックリする。




「本当に怒りを抑えられないのは那美香ちゃんなのに、私が怒っちゃってた。遙人君のこと殴ろうとしたんだけど、栞里ちゃんが来てくれたから。聞かなかった?」





そう言われて、あっ、と思い出した。




「確か、殴ったとかなんとか。」




「そうそう。栞里ちゃんかっこいいねー!!私のお気に入りに認定だよ。」





先生はそう言って笑うけど、殴っちゃダメでしょう。




ふとバレンタインのことを思い出していた、





その時、





勢いよくドアが開く。





「那美香っ!」





「え?、、、遙人?」






そこには遙人の姿。




< 135 / 160 >

この作品をシェア

pagetop