絶対領域
教室の静けさが、心臓に悪い。
お願い、誰か!反応して!
笑っても、一蹴してもいいからー!!
「なるほど!」
静寂を破ったのは、学級委員の女の子だった。
「いいかもしれない、童話喫茶。いろんな童話のキャラになりきってカフェをやるの!」
「確かに……面白そうだな!」
乗り気の学級委員に、クラスメイトも口々に同意を示し出す。
……お?
こ、これは、いい感じにまとまった感じ?
私のアイデアだから反対しづらかったのもあるだろうけど、終わりよければ全てよし。
そして、私のクラスの出し物は、童話喫茶に決定した。
隅っこでホッと肩を下ろす私に、嬉々として拍手するクラスメイトはただの一人も気づかなかった。