絶対領域







「――ということがあったの」




昼休み。

麗らかな日差しを纏う、屋上では。


西校在学中の神亀幹部メンバーが揃って、ランチをしている。



ちなみにメンバーは、私、あず兄、しん兄、バンちゃん、ゆーちゃんの4名だ。



絶好のランチ場所であるこの屋上には、私たち4人しかいない。

いわば、貸し切り状態。



おそらく、暴走族に所属するイケメンと、陰ながら噂されている皆の邪魔をしたくないのだろう。


ファン的な何かの立場として。




「未だにクラスに馴染めていない私が最終決定をしなきゃいけない、あのプレッシャーは今でも忘れられない……」



はぁー、とため息をつきながら、今朝あったことを愚痴った。



「でも、最後はまとまったんだろ?ならよかったじゃねぇか」


「まあね……ほんとよかったよ……」



ポンと頭を撫でてくれたあず兄には、あの時の私の重圧はわからないだろうな。



本当に内心では大変だったんだよ!

胃に穴が空きそうだったくらい!


やっぱり、クラスに一人くらいは、友達という名の味方が欲しい。切実に。




< 135 / 627 >

この作品をシェア

pagetop