絶対領域
「――ということがあったの」
昼休み。
麗らかな日差しを纏う、屋上では。
西校在学中の神亀幹部メンバーが揃って、ランチをしている。
ちなみにメンバーは、私、あず兄、しん兄、バンちゃん、ゆーちゃんの4名だ。
絶好のランチ場所であるこの屋上には、私たち4人しかいない。
いわば、貸し切り状態。
おそらく、暴走族に所属するイケメンと、陰ながら噂されている皆の邪魔をしたくないのだろう。
ファン的な何かの立場として。
「未だにクラスに馴染めていない私が最終決定をしなきゃいけない、あのプレッシャーは今でも忘れられない……」
はぁー、とため息をつきながら、今朝あったことを愚痴った。
「でも、最後はまとまったんだろ?ならよかったじゃねぇか」
「まあね……ほんとよかったよ……」
ポンと頭を撫でてくれたあず兄には、あの時の私の重圧はわからないだろうな。
本当に内心では大変だったんだよ!
胃に穴が空きそうだったくらい!
やっぱり、クラスに一人くらいは、友達という名の味方が欲しい。切実に。