あやかし神社へようお参りです。
「お使いの途中で、葵に会ったんだね」
ずばりと言い当てられて目を丸くする。どうしてわかったんですか、と尋ねるまでもなった。
「何日か前に、僕にも頼みにきたんだよ。『私を人間にしてくれ。マサシの目に映るようにしてくれ』って」
なんだ、三門さんにも頼みに来ていたんだ。
ほっと胸をなでおろし、直ぐに「ん?」と首を傾げる。
どうして葵は、私に頼んだのだろうか。
私よりも格段に妖や言霊の力にも詳しい三門さんに頼んだのならば、わざわざ私に頼む必要なんてないのだから。
「きっと麻ちゃんに頼んだのは、僕が断ったからだと思う」
お鍋に大根を落とした三門さんが、伏目がちに答えた。
「ど、どうして、ですか……?」