平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
「……ダフネ姫が可愛いので、泣かせたくない。だから、ディオンさまに恋心を抱いてはいけないと釘を刺されました」
「本当に? だとしたら、私がそなたを愛していることが身に染みただろうな」
ディオンはフッと笑みを漏らす。
「私たちを引き裂く力など、皇妃にはない。サクラ、今日のことは忘れるんだ」
ディオンは桜子の額に口づけを落とした。
アシュアン宮殿に着いたのは、午後を回った時間だった。
桜子を部屋へ送り届けたディオンは、イアニスに話があると言ってすぐに政務室へ行った。
ザイダが昼食を用意するために部屋を出たところで、カリスタがやってくる。
「サクラ! 大丈夫だったかい?」
カリスタは桜子に怪我はないかと、両手で触れていく。
「どこも怪我をしていませんから、安心してください」
心配するカリスタもなにもされていないようで、桜子はホッと安堵して微笑む。
「よかったよ。イヴァナ皇后になにを言われたんだい?」
桜子はディオンに説明したとおりに話をした。
カリスタに余計な心配をかけたくない。誰にも言わずに、この国を去らなければと決心していた。
「恋心を抱いてはいけないだなんて、今さら遅いんだよ。サクラ、気にしないでいいんだからね。お前さんとディオンさまはお似合いさ。ディオンさまが心を許す女は、お前さんしかいないんだよ」
カリスタは口をへの字にして不快感を露わにする。
「本当に? だとしたら、私がそなたを愛していることが身に染みただろうな」
ディオンはフッと笑みを漏らす。
「私たちを引き裂く力など、皇妃にはない。サクラ、今日のことは忘れるんだ」
ディオンは桜子の額に口づけを落とした。
アシュアン宮殿に着いたのは、午後を回った時間だった。
桜子を部屋へ送り届けたディオンは、イアニスに話があると言ってすぐに政務室へ行った。
ザイダが昼食を用意するために部屋を出たところで、カリスタがやってくる。
「サクラ! 大丈夫だったかい?」
カリスタは桜子に怪我はないかと、両手で触れていく。
「どこも怪我をしていませんから、安心してください」
心配するカリスタもなにもされていないようで、桜子はホッと安堵して微笑む。
「よかったよ。イヴァナ皇后になにを言われたんだい?」
桜子はディオンに説明したとおりに話をした。
カリスタに余計な心配をかけたくない。誰にも言わずに、この国を去らなければと決心していた。
「恋心を抱いてはいけないだなんて、今さら遅いんだよ。サクラ、気にしないでいいんだからね。お前さんとディオンさまはお似合いさ。ディオンさまが心を許す女は、お前さんしかいないんだよ」
カリスタは口をへの字にして不快感を露わにする。