平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
可愛い姪がディオンに嫁いでも、彼の心はずっと桜子を想い続け、ダフネ姫は幸せになれない。そう思っている。
「お前の存在自体が目障りなのよ! 毒酒を持ってきなさい!」
イヴァナ皇后は冷たく言い渡した。
(毒酒!?)
桜子の心臓はドクンと跳ね上がる。
(私は殺されるの……?)
ショックで呆然となっている桜子を、イヴァナ皇后は楽しそうに見ている。
年配の女官が、毒々しい赤の液体がのった盆を持ってきた。
桜子はフラフラと立ち上がり、逃げようとした。しかし、大勢の女官に押さえ込まれ、動けなくなった。
再び膝を床につかされ、後ろ手に縛られる。頬の辺りをギュッと押されて、口を開かされようとしていた。
唇をギュッとして、開かされないようにがんばったが、自由の利かない身体ではどうすることも出来ない。
(ディオンさま……)
まさかこんな結末になるとは思ってもみなかった。すべては自分の浅はかな計画のせいだ。
桜子は目を瞑り、ディオンの顔を思い浮かべた。
「飲ませなさい!」
イヴァナ皇后の合図で、毒酒を持っていた女官が一歩桜子の前に進み出る。ゆっくりと毒酒の入った杯を口元に近づけたとき――。
「やめないか!」
威厳のある声が響き、毒酒を持っていた女官が肩を跳ねさせる。毒酒は桜子の腕にかかった。
「お前の存在自体が目障りなのよ! 毒酒を持ってきなさい!」
イヴァナ皇后は冷たく言い渡した。
(毒酒!?)
桜子の心臓はドクンと跳ね上がる。
(私は殺されるの……?)
ショックで呆然となっている桜子を、イヴァナ皇后は楽しそうに見ている。
年配の女官が、毒々しい赤の液体がのった盆を持ってきた。
桜子はフラフラと立ち上がり、逃げようとした。しかし、大勢の女官に押さえ込まれ、動けなくなった。
再び膝を床につかされ、後ろ手に縛られる。頬の辺りをギュッと押されて、口を開かされようとしていた。
唇をギュッとして、開かされないようにがんばったが、自由の利かない身体ではどうすることも出来ない。
(ディオンさま……)
まさかこんな結末になるとは思ってもみなかった。すべては自分の浅はかな計画のせいだ。
桜子は目を瞑り、ディオンの顔を思い浮かべた。
「飲ませなさい!」
イヴァナ皇后の合図で、毒酒を持っていた女官が一歩桜子の前に進み出る。ゆっくりと毒酒の入った杯を口元に近づけたとき――。
「やめないか!」
威厳のある声が響き、毒酒を持っていた女官が肩を跳ねさせる。毒酒は桜子の腕にかかった。