平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
その頃、サクラはピンチに陥っていた。桜子が案内されたのはルキアノス皇帝の元ではなく、イヴァナ皇后の前だった。
イヴァナ皇后は長椅子に足を置いて伸ばし、肘宛に腕をつき、膝立ちしている桜子を見ている。
「お前が自分から来るなんてねえ。よほどディオンが大事らしい」
イヴァナ皇后の真っ赤な唇が緩む。
「私はルキアノス皇帝に会いに来たのです。どうか会わせてください」
女官の迎えで、ルキアノス皇帝の元へ連れてこられるのかと思いきや、イヴァナ皇后の前だった。
「お前が十一人目の側妃になるなんて嫌なの。新しい女はもうたくさん」
皇妃になるために今までの皇妃を陥れ、殺してきた張本人だ。最初はディオンの母・アラーラ皇妃。大病を患うように、毒を少しずつ盛っていた。
そして、次は第一皇子の母ハルラ皇妃だ。出自が低かったが、皇妃の席を空けておくことは出来ず、ハルラが皇妃になった。
野心家のイヴァナ皇后は彼女にも少しずつ毒を盛って、一年かけて殺したのだ。もちろんルキアノス皇帝は知らない。
今は第四皇子である息子を次の皇帝にするために、日々策略を講じている。しかし、身体が弱い第四皇子はその気はまったくなかった。
側妃など、今のイヴァナ皇后にとって痛くもかゆくもない存在だが、桜子が後宮にいるのは賛成できなかった。
イヴァナ皇后は長椅子に足を置いて伸ばし、肘宛に腕をつき、膝立ちしている桜子を見ている。
「お前が自分から来るなんてねえ。よほどディオンが大事らしい」
イヴァナ皇后の真っ赤な唇が緩む。
「私はルキアノス皇帝に会いに来たのです。どうか会わせてください」
女官の迎えで、ルキアノス皇帝の元へ連れてこられるのかと思いきや、イヴァナ皇后の前だった。
「お前が十一人目の側妃になるなんて嫌なの。新しい女はもうたくさん」
皇妃になるために今までの皇妃を陥れ、殺してきた張本人だ。最初はディオンの母・アラーラ皇妃。大病を患うように、毒を少しずつ盛っていた。
そして、次は第一皇子の母ハルラ皇妃だ。出自が低かったが、皇妃の席を空けておくことは出来ず、ハルラが皇妃になった。
野心家のイヴァナ皇后は彼女にも少しずつ毒を盛って、一年かけて殺したのだ。もちろんルキアノス皇帝は知らない。
今は第四皇子である息子を次の皇帝にするために、日々策略を講じている。しかし、身体が弱い第四皇子はその気はまったくなかった。
側妃など、今のイヴァナ皇后にとって痛くもかゆくもない存在だが、桜子が後宮にいるのは賛成できなかった。