平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
「あれは剣ではない。術を使ったとしか思えない」
華奢な桜子が倒せる相手ではないと、まだ信じられないイアニスだ。
「術がどういうものかわからないけど、竹刀で戦ったんです。私は元いた世界では、あの棒を使う選手でした」
「選手とは? まあ、いい。証拠を見せよ。ラウリが相手をする」
イアニスの合図に、ラウリが桜子に向かって動いた。そして竹刀をおもむろに桜子の足元へ投げる。
(あの人と戦うの?)
身長があり、屈強な体躯の男とだ。
(でも私には竹刀がある)
戸惑いながら、桜子は自分のものである竹刀をしゃがんで掴む。竹刀の柄を持ち、身体を起こしたとき、ラウリが素手で襲いかかってきた。
桜子はラウリの拳を竹刀で防いだ。ラウリの力は相当なもので、竹刀がミシッと嫌な音をたてた。怪我をした右手に響いて、桜子の顔が歪む。
(これじゃ、竹刀が壊れちゃう!)
考えている暇はなく、ラウリが再びボクサーのように襲い掛かる。防ぐのが精いっぱいだ。
そのとき、ラウリが竹刀をがっしり掴み、引っ張られた。
華奢な桜子が倒せる相手ではないと、まだ信じられないイアニスだ。
「術がどういうものかわからないけど、竹刀で戦ったんです。私は元いた世界では、あの棒を使う選手でした」
「選手とは? まあ、いい。証拠を見せよ。ラウリが相手をする」
イアニスの合図に、ラウリが桜子に向かって動いた。そして竹刀をおもむろに桜子の足元へ投げる。
(あの人と戦うの?)
身長があり、屈強な体躯の男とだ。
(でも私には竹刀がある)
戸惑いながら、桜子は自分のものである竹刀をしゃがんで掴む。竹刀の柄を持ち、身体を起こしたとき、ラウリが素手で襲いかかってきた。
桜子はラウリの拳を竹刀で防いだ。ラウリの力は相当なもので、竹刀がミシッと嫌な音をたてた。怪我をした右手に響いて、桜子の顔が歪む。
(これじゃ、竹刀が壊れちゃう!)
考えている暇はなく、ラウリが再びボクサーのように襲い掛かる。防ぐのが精いっぱいだ。
そのとき、ラウリが竹刀をがっしり掴み、引っ張られた。