平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
腰を屈めて黄色い大きな花を見てから立ち上がった桜子の目に、ラウリとニコを護衛に、ディオンが向こうから歩いてくるのが見えた。
まだ気づかれておらず、女官たちの目を気にしている桜子は、出来ることなら会わずにいたかった。
昨日のことがあり、気まずい桜子だ。
回れ右で立ち去ろうとしたとき――。
「サクラ!」
気づかれた桜子は、足を止めて振り返る。
白い長衣を纏ったディオンは、優雅な足取りで桜子に近づいてくる。太陽が金髪に当たり、キラキラ輝いているようだ。
「こんにちは。ディオンさま」
その眩しさに桜子は目を細めて、笑顔で挨拶する。
「散歩をしていたのか。ちょうどいい。一緒に歩こう」
「申し訳ありません。私はもう……帰るところだったんです」
桜子は断って立ち去ろうとした。
「まだいいではないか」
ディオンに、にっこり笑みを浮かべられてしまった桜子は嫌だと言えるはずもなく、小さく頷く。
ディオンが歩きだし、桜子も隣に並ぶ。すると――。
「お前! 殿下の隣を歩くとは! 下がれ!」
そう厳しく言ったのはラウリだ。桜子は驚いて立ち止まる。
「ラウリ、いい。私が一緒に歩こうと言った」
ディオンは、ラウリに叱られて当惑している桜子に微笑む。
まだ気づかれておらず、女官たちの目を気にしている桜子は、出来ることなら会わずにいたかった。
昨日のことがあり、気まずい桜子だ。
回れ右で立ち去ろうとしたとき――。
「サクラ!」
気づかれた桜子は、足を止めて振り返る。
白い長衣を纏ったディオンは、優雅な足取りで桜子に近づいてくる。太陽が金髪に当たり、キラキラ輝いているようだ。
「こんにちは。ディオンさま」
その眩しさに桜子は目を細めて、笑顔で挨拶する。
「散歩をしていたのか。ちょうどいい。一緒に歩こう」
「申し訳ありません。私はもう……帰るところだったんです」
桜子は断って立ち去ろうとした。
「まだいいではないか」
ディオンに、にっこり笑みを浮かべられてしまった桜子は嫌だと言えるはずもなく、小さく頷く。
ディオンが歩きだし、桜子も隣に並ぶ。すると――。
「お前! 殿下の隣を歩くとは! 下がれ!」
そう厳しく言ったのはラウリだ。桜子は驚いて立ち止まる。
「ラウリ、いい。私が一緒に歩こうと言った」
ディオンは、ラウリに叱られて当惑している桜子に微笑む。