No border ~雨も月も…君との距離も~
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
私にとって……
シンは 付き合い始めた頃と変わらず…ヤンチャで後先を考えず、マイペースも変わらない。
未だに 何を考えているのか?…考えていないのか…?
こんなに 離れていても 近くに感じられる時代に、彼だけは 不思議な距離を感じる。
そういう所が…不安で、落ち着かなくて…
けれど………それが シンで。
一年 付き合っても、安心という居心地の良さを感じたことなど…ないのかも。
そんな 彼に…
逢うたびに………私は 堕ちる。
彼の優しさに、ピュアさに…私は いつも一気に拐われる。
心ごと……裸にして
シンの腕に 拐われる。
ケラッと 少し間をあけて 笑う…ケラケラ笑う…
彼が、好き。
強がるクセに…本当は 甘えん坊で
シンは まるで少年のように
不安定で…
真っ直ぐで…。
夢を追いかけている 途中。
向かい風の中にいる。
終わらない向かい風に……進もうとしている 途中。
私は、もう すっかり冬の冷たい風に 顔を上げて
それから そっと お腹に手をあてる……。
撫でてみる。
突然……自分が薄着だったことに気づいて 申し訳なく感じる。
シンと……私の赤ちゃん。
こんなに 嬉しくて 身体中が 温かいのに……
答えが 全く 分からない。
シンの 顔が 全く 想像つかない。
パパになることに…シンは どんな顔をするのだろう。
夢の途中……
走り出した 向かい風に……
父親のシンが ……想像できない。
私は いつもの公園のベンチに 腰を下ろすと 日が落ちてしまった 冬の夕暮れに 長いため息をついた。
こんなに…簡単に繋がる時代に 私はスマホをポケットに仕舞う。
シンの 画面を 押せない。
1年前 …BIG4の 受け付けカウンター……
鈴ちゃんと恋の話をしていた。
そして、私は恋に堕ちた。
変わらない……1年前と。
鈴ちゃんは 今も タクちゃんに恋していて、
私も シンに恋してる。
そして……私たちは 命の前で、同じく立ちすくむ。
噴水越しに オープンを待つお店の照明がついて、夜がトスン……と落ちてくる。
ママが オープン前の 最終チェックをしているのだろう。
オープンは 目の前。
あっ……初雪。
私の鼻先に ひらり……と 白く柔らかい 粉雪。
冷た……っ。
冬は 寒い。
シンが 隣にいないから……きっと寒いはず……
なのに、不思議。
こんなに 穏やかで 温かい気持ちになれたのは…生まれて初めてだよ。
私の中に シンを感じる。
もっと 強くなれる気がするよ……
私は 後から後から 落ちてくる粉雪に 瞳を閉じた。
強く なれる。
今より……きっと。
私にとって……
シンは 付き合い始めた頃と変わらず…ヤンチャで後先を考えず、マイペースも変わらない。
未だに 何を考えているのか?…考えていないのか…?
こんなに 離れていても 近くに感じられる時代に、彼だけは 不思議な距離を感じる。
そういう所が…不安で、落ち着かなくて…
けれど………それが シンで。
一年 付き合っても、安心という居心地の良さを感じたことなど…ないのかも。
そんな 彼に…
逢うたびに………私は 堕ちる。
彼の優しさに、ピュアさに…私は いつも一気に拐われる。
心ごと……裸にして
シンの腕に 拐われる。
ケラッと 少し間をあけて 笑う…ケラケラ笑う…
彼が、好き。
強がるクセに…本当は 甘えん坊で
シンは まるで少年のように
不安定で…
真っ直ぐで…。
夢を追いかけている 途中。
向かい風の中にいる。
終わらない向かい風に……進もうとしている 途中。
私は、もう すっかり冬の冷たい風に 顔を上げて
それから そっと お腹に手をあてる……。
撫でてみる。
突然……自分が薄着だったことに気づいて 申し訳なく感じる。
シンと……私の赤ちゃん。
こんなに 嬉しくて 身体中が 温かいのに……
答えが 全く 分からない。
シンの 顔が 全く 想像つかない。
パパになることに…シンは どんな顔をするのだろう。
夢の途中……
走り出した 向かい風に……
父親のシンが ……想像できない。
私は いつもの公園のベンチに 腰を下ろすと 日が落ちてしまった 冬の夕暮れに 長いため息をついた。
こんなに…簡単に繋がる時代に 私はスマホをポケットに仕舞う。
シンの 画面を 押せない。
1年前 …BIG4の 受け付けカウンター……
鈴ちゃんと恋の話をしていた。
そして、私は恋に堕ちた。
変わらない……1年前と。
鈴ちゃんは 今も タクちゃんに恋していて、
私も シンに恋してる。
そして……私たちは 命の前で、同じく立ちすくむ。
噴水越しに オープンを待つお店の照明がついて、夜がトスン……と落ちてくる。
ママが オープン前の 最終チェックをしているのだろう。
オープンは 目の前。
あっ……初雪。
私の鼻先に ひらり……と 白く柔らかい 粉雪。
冷た……っ。
冬は 寒い。
シンが 隣にいないから……きっと寒いはず……
なのに、不思議。
こんなに 穏やかで 温かい気持ちになれたのは…生まれて初めてだよ。
私の中に シンを感じる。
もっと 強くなれる気がするよ……
私は 後から後から 落ちてくる粉雪に 瞳を閉じた。
強く なれる。
今より……きっと。