副社長はワガママ5歳児。

紫苑「私の事を初めて好きだって
言ってくれた人がいるの。
こんな私のどこがいいのか
分かんないけどさ、その人は
私じゃなきゃダメだって言うんだよ。
正直、鬱陶しいし面倒だし苦手だったし
適当にあしらって曖昧に交わして
やり過ごしてきたけど、今になって
朋輝も気持ちがよく分かるよ。
重いよね、うんざりするよね。
好き好き好きってさ、気持ち悪いよね。」

悠真「...そんな風に思ってたのかよ。」

紫苑「でもね、私はそれが幸せなんだ。
好きって言われる度に
告白される度に何度もその言葉を
聞きたいって思っちゃうんだ。
ズルいよね、最低だよね。
その言葉を聞きたいがために
先延ばしにして何度も拒否して
本当に馬鹿だなって自分でも思うよ。」

朋輝は部屋の電気を消すと
真っ暗闇の中、私に尋ねる。
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