副社長はワガママ5歳児。

朋輝「紫苑。」

紫苑「...朋輝。」

朋輝「まだここに住んでて
良かった。紫苑に謝りたくてさ。
突然、家を出て行った事。
でも、分かって欲しいんだ。
あの時の俺はいっぱいいっぱいだった。
慣れない環境に戸惑う事ばかりで
でも、社会人としてずっと働いてきた
紫苑にはそんな弱音は吐けなかった。
情けないなって自分でも思うよ。
紫苑を放ったらかしにして勝手な事をした
俺が悪いって分かってるけど...
でも、出来る事ならもう一度
やり直したいと思ってる。」

この間、きちんと私は
朋輝に思いを告げたはずなのに
そんな事を言い出した。
でも、あの時は一方的な思いを
告げただけで朋輝の気持ちは
聞いていなかったから
きちんと聞こうと思った。
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