副社長はワガママ5歳児。

紫苑「ありがとう。嬉しい。
でもね、私はあの日言った通り
気持ちは変わらないと思う。」

朋輝「あの日って?」

紫苑「私が熱を出した日に
きちんと朋輝に話したよね?」

朋輝「ごめん。何の事?
俺、別れてから今日初めて
ここに来たんだけど。」

紫苑「え?」

朋輝「でも、この気持ちは本物だから。
...紫苑。本当にごめん!
今まで寂しい思いさせてごめん。
許して欲しい。俺はもう一度
紫苑と一緒に暮らしたい。
前向きに考えてくれないか?」

あの時、看病してくれた人が
朋輝じゃないんだとしたら
あれは一体誰だったんだろう?
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