副社長はワガママ5歳児。

悠真「紫苑が全て正解すれば
あの人は家で待っててくれたの?
別れずに済んだの?
それで紫苑は幸せになれた?
与えてばかりの愛情で満足出来た?
少なくとも俺の目には、あの人は
最低最悪なヒモ野郎としか
映ってないから、ずっと一緒に
いたとしても紫苑は幸せに
なれなかったと思うよ。
紫苑の幸せは俺なんだよ。」

愛されたい。飛び込みたい。
好きになりたい。愛おしい。
全ての感情は彼が作り出したもの。

以前の私は一択だった。
頼りにされたい。それだけだった。
だから、私は朋輝と付き合ったんだ。
面倒を見たんだ。頼られる=愛情だと
勘違いしていたんだ。

誰よりも愛されたかったのに。
誰よりも愛情に飢えていたのに。

悠真「紫苑ってさ、いつでも
愛されたい人だよね。」

でも、この人は知ってる。
私のそんな気持ちさえも。

悠真「俺に任せてよ。
俺が紫苑を満たすから。」

そして与えてくれる。
両手で抱えきれないほどの愛を。
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