副社長はワガママ5歳児。

まあ、いいか。
今まで散々お世話したし。
少しくらい甘えても。

悠真「ギプス外れるまでは
俺が紫苑のお世話係な。
困った事があったら何でも言えよ。」

紫苑「うん、分かった。」

悠真「じゃあ、番号教えて。」

紫苑「知ってるんじゃないの?」

悠真「電話番号くらいは
あんたの口から聞きたい。」

人の家には勝手に来るのに
それは一体、何のこだわりなのだろうか。

紫苑「番号、言うよ?」

私が電話番号を伝えると
すぐに副社長は電話をかけてきた。
私のスマホが鳴るのを見ると
宝くじにでも当たったみたいに喜んだ。

悠真「かかった!やった!
紫苑の番号GET!」

本当に...子供みたいに無邪気で...
ものすごく可愛い人だ、この人は。
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