副社長はワガママ5歳児。

悠真「一目会えただけで...
声を聞くだけで...笑顔を見るだけで
そばにいるだけで元気になる。
紫苑って存在が俺の生き甲斐
みたいなもんだから
簡単に俺の事振らないで。」

どうしてこの人がこんなにも
私の事を愛してくれるのか
その疑問だけは答えが出ないままだ。

聞く事も出来る。
今、目の前に正解を知ってる人がいる。
でも知りたくない。
私はもう二度と恋愛を始めたくはない。

向いていない事を頑張る必要はない。
頑張ったって報われないのだから
そもそも頑張る必要がない。

紫苑「私は副社長が
思ってる様な女じゃないよ、多分。」

悠真「でも、それを決めるのは
紫苑じゃないから。
俺の気持ちは俺のものだから。
社会の荒波に揉まれながら
歯食いしばって生きてきた歳上の女でも
それを決めるのはあんたじゃない。」

紫苑「...そうだね。」
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