エリート御曹司は獣でした
「それと……」と八重子ちゃんは続ける。
「奈々さんのおうちの肉パーティー、みんな楽しみにしてますから。仲間外れどころか、むしろ奈々さんは、うちの課の中心です」
それも、確かに。
私は月に二回のペースで、焼肉や鍋などの肉パーティーを休日に開催している。
1LDKの自宅マンションに、学生時代の友人が集まる時もあれば、同僚を呼ぶこともあり、大勢でワイワイと肉を頬張るのが好きなのだ。
みんなも楽しそうにしてくれて、八重子ちゃんのいうように、その日の主役は私で、外されている気はしない。
焦りが引けば、肉パーティーと言われて思い出したことがあった。
「そういえば、私も久瀬さんを肉パーティーに誘って、断られたんだよね……」
あれは、いつだったか。
たぶん入社して半年ほどが経った、二年以上前のことだ。
同期と自宅での焼肉パーティーを計画し、お世話になっている先輩社員数人にも声をかけたら、久瀬さんには『用があるんだ。ごめん』と言われた。
その時の彼は困ったような顔をしていたため、『ああ、この人は、職場での人間関係をプライベートにまで持ち込むのは嫌なんだ……』と感じ、それ以降はお誘いの声をかけていない。
あの時の推測はたぶん当たっていて、彼は部署全体での忘年会や接待には参加しても、個人的な飲み会の誘いは全て断っているようである。
「奈々さんのおうちの肉パーティー、みんな楽しみにしてますから。仲間外れどころか、むしろ奈々さんは、うちの課の中心です」
それも、確かに。
私は月に二回のペースで、焼肉や鍋などの肉パーティーを休日に開催している。
1LDKの自宅マンションに、学生時代の友人が集まる時もあれば、同僚を呼ぶこともあり、大勢でワイワイと肉を頬張るのが好きなのだ。
みんなも楽しそうにしてくれて、八重子ちゃんのいうように、その日の主役は私で、外されている気はしない。
焦りが引けば、肉パーティーと言われて思い出したことがあった。
「そういえば、私も久瀬さんを肉パーティーに誘って、断られたんだよね……」
あれは、いつだったか。
たぶん入社して半年ほどが経った、二年以上前のことだ。
同期と自宅での焼肉パーティーを計画し、お世話になっている先輩社員数人にも声をかけたら、久瀬さんには『用があるんだ。ごめん』と言われた。
その時の彼は困ったような顔をしていたため、『ああ、この人は、職場での人間関係をプライベートにまで持ち込むのは嫌なんだ……』と感じ、それ以降はお誘いの声をかけていない。
あの時の推測はたぶん当たっていて、彼は部署全体での忘年会や接待には参加しても、個人的な飲み会の誘いは全て断っているようである。