俺が必ず守るから


でも美樹はそれでも気づかなくて。

敬語を使ってきて、俺のことを名前でも呼んでくれなくて。


初対面といわれたときは頭を鈍器で殴られたような感覚だった。


美樹は、記憶がない。


俺の記憶も、バスの出来事も。


仕方ない。あんな出来事忘れたほうがいいに決まってる。


そう思っても、俺のことを忘れていたのはショックだった。


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