俺が必ず守るから


―――それなのに、そこで俺はまた意識を失った。


美樹はあれから一切お見舞いにきてくれなかった。

芹沢と翔はたまにきてくれてそこでその理由がわかった。


「親父、なんで美樹に関わるなっていったんだよ」


「お前自分の状況がわかってるのか?死ぬかもしれないんだぞ?」


「それでも、それでも俺は美樹を助けたこと後悔してない」


「あの子は、きっと後悔してるよ」


「え?」


「きっと海斗に助けられたことを後悔している。2回も自分のせいでってな。

それがわかってるからあの子はもうこないだろう」


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