俺が必ず守るから
あれから無事美樹を説得できたと連絡があって俺はほっとした。
「美樹、がんばれよ」
そうつぶやく。
俺の心の中にはずっと美樹がいた。
きっとこのままいくと卒業式にもでられない。
あの学校にいった意味はあったんだろうか。
そう考えるときがあったけれど、それは間違いなくあった。
だって学校にいってなかったら美樹に会えていなかったから。
あのまま俺は美樹に会うことなくなにもない毎日を適当に過ごし、いつか誰にも悲しまれることなく死んでしまっていたかもしれない。
そう思うとたまらなく怖い。
早く、早くドナーが見つかってほしい。
人の不幸をのぞんでいるみたいでいやだけど、それでも俺は美樹にもう一度会いたかった。