俺が必ず守るから


「おい、おっさんこんなことして恥ずかしくないわけ?」


聞きなれた声がした。

違う。

こんなところにいるはずない。


それなのに声がしたほうを向くと海斗がおじさんの手をつかんでいて。


「な、なんだ、俺はなんもしてない」


「あ?いまこいつ連れてこうとしただろうが。なんならこのまま警察にいく?」


まわりはわたしの顔がたぶん真っ青だったのか、自体を把握して海斗の味方についていた。


そのおじさんは「すまなかった」そう一言だけいって次の停留所で逃げるように降りて行った。


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