オジサンに恋しちゃダメですか
「さ、さあ……」

「さあ?」

さっきまでの優しい課長は、どこへやら。

今は、私の事を睨んでいる。


「か、課長の方こそ、何で女性と一緒だったんですか!」

課長は、数回瞬きをした。

「……昔の知り合いに会ったから、久々に話でもしようと思ってだな。」

「昔の知り合いって、どの程度のお知り合いですか。」

私は口を尖らせて、課長をじっと見た。

「どの程度って……知り合いにそんなモノ、あるのかよ。」

「例えば、昔の同僚だとか。」

「ああ?」

なんか、だんだん課長の顔が、険しくなってきた。

「後は、昔の彼女だとか……」


シーンと、静まるこの空気が痛い。

私、地雷でも踏んでしまったのだろうか。


「そうそう。元カノ、元カノ。」

私は急に顔を上げた。
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