オジサンに恋しちゃダメですか
そして、もう一時間経って、やっと200セット終えた。

「終わった~!」

私が万歳をすると、外川課長ははははっと笑った。

「よし、瀬田。ご褒美だ。」

私の手に、250円の硬貨が、乗せられた。

「えっ?お駄賃?」

「アホか。好きなジュースでも買って来い。ついでに、俺にもお茶な。」

「はーい。」


なーんだ。

これで、好きなモノでも食べろって、本気で思っちゃった。

私はオフィスを出て、廊下にある自販機に向かった。

まずは、課長にお茶と。

私はどうしようかな。

オレンジ100%にしようかな。

私は、お茶とジュースを買うと、オフィスに戻って来た。


「はい、外川課長。お茶です。」

「ありがとう。」

その課長の笑顔が、爽やか過ぎて、まるでお茶のCMを見ているようだった。
< 7 / 103 >

この作品をシェア

pagetop