オジサンに恋しちゃダメですか
椅子に座ると、早速課長からメールが届いていた。

『赤、修正。』

それだけ、書かれていて。


もうっ!

素っ気ないんだから。

乙女の告白断ってたんだから、少しは優しくしてよね。

なーんて、仕事では通用しないか。


「瀬田。メール見た?」

「は、はい!」

私は立ち上がると、元来た道を逆戻り。

また課長のデスクへと、急いだ。

「これ、修正。」

「はい。」

渡された書類には、結構修正箇所があった。

これは、張り切らないと。

「それで瀬田は、パワーポイント、作れる?」

「知ってはいますけど、作った事はないです。」

「あっ、そう。じゃあ、教えるからそこの椅子に座って。」


胸がドクンッと鳴った。

何、この課長からの、直接レッスンって。

昨日の今日で、ありなのか!
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