オジサンに恋しちゃダメですか
デスクに戻って来ても、さっきの言葉が、忘れられない。

ええ。見とれていましたとも。

でも、奈津菜って、奈津菜って。

ん~。告白してよかった。


「はぁー。」

「なに?ため息?」

春乃は顔をしかめている。

「やっぱり、扉は自分の力で、開けるべきだよね。」

「はあ?」

頭の上に”?”が飛び交う春乃を無視して、私はPCに向かった。

メールを見ると、早速パワーポイントで使う資料が、送られてきている。

うーん。課長は、仕事が早い。

遅いって言われる前に、モリモリと仕事しよう。


私は、パワーポイントを開いて、次々と資料を張り付けて行った。

でもこれって、プレゼンに使う資料なんだよね。

分かりやすく、コメントなんかも、いれなきゃね。
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