オジサンに恋しちゃダメですか
「のこのこ、帰って来てなんていません。これでも、約束取り付けるのだって、苦労したんですから。」

今度は、課長と睨み合いを利かせる事になった。

「こっちはそのデザインを基に、営業戦線を考えなきゃいけないんだ。1週間も待っていられるか!」

あまりの大きな声に、ウルってなりそうだったけれど、なんとか持ち堪えた。

「分かりました。もう一度、開発部に行ってみます。」

「頼むぞ。」

「はい!」


私は課長の怒号を背中に背負って、元来た道を戻った。

「また君か。今度は何?」

「あの、さっき資料の担当者の方、決まりましたか?」

「ああ、さっきの。俺が担当する事になったよ。」

よりによって、眼鏡の人!

でも、怯む訳にはいかない。

「デザイン、三日で仕上げて頂けますか?」
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