クールなアイドルの熱烈アプローチ
「あ、あの……堀原さん、少しいいですか?」
「はい?」
陽菜と堀原が廊下を歩いていると後ろから堀原を呼び止める声が聞こえて二人同時に立ち止まった。
振り返るとそこには、おどおどとした様子の大堂のマネージャー、蛯名が立っていた。
「どうかしましたか?」
「あの、次の撮影の打ち合わせのことで……ここではちょっと……」
チラチラと陽菜の様子を伺っている様子の蛯名に気付き、陽菜は自分がいては出来ない内容の話なのだとすぐに察した。
「堀原さん、私、先にスタジオに行ってます」
「わかった」
陽菜は蛯名に会釈をしてその場から離れる。
似たような場所が多いが、今から行くスタジオは何度も行っているから迷うこともないだろうと思いながら歩いていると、角を曲がった所で誰かに突然腕を引っ張られた。
「っ!?」
「陽菜ちゃん、偶然だね。
今からBスタジオだろ?俺も行くから一緒に行こうよ?」
にこにこと笑顔で言ってくる大堂は聞き方は疑問系だが、掴んだ腕は離してもらえるような緩い力ではなく、陽菜はとても拒否できる状態ではなかった。
「わ、わかりました……。
あの、大堂さん、腕を離してもらえたら……」
「ん?ああ、こういうこと?」
掴んでいた手を完全には離さずに指をすすっと滑らせ、最終的に手を繋ぐような形に収まった。
その指の動きに、陽菜は悲鳴をあげそうになるのを懸命にこらえるが、変わりに全身に鳥肌がたった。
ーーな、長袖の衣装でよかった……。
大堂に繋がれてしまった手を引っ張られながら、陽菜はぎこちない動きでスタジオに向かった。
「はい?」
陽菜と堀原が廊下を歩いていると後ろから堀原を呼び止める声が聞こえて二人同時に立ち止まった。
振り返るとそこには、おどおどとした様子の大堂のマネージャー、蛯名が立っていた。
「どうかしましたか?」
「あの、次の撮影の打ち合わせのことで……ここではちょっと……」
チラチラと陽菜の様子を伺っている様子の蛯名に気付き、陽菜は自分がいては出来ない内容の話なのだとすぐに察した。
「堀原さん、私、先にスタジオに行ってます」
「わかった」
陽菜は蛯名に会釈をしてその場から離れる。
似たような場所が多いが、今から行くスタジオは何度も行っているから迷うこともないだろうと思いながら歩いていると、角を曲がった所で誰かに突然腕を引っ張られた。
「っ!?」
「陽菜ちゃん、偶然だね。
今からBスタジオだろ?俺も行くから一緒に行こうよ?」
にこにこと笑顔で言ってくる大堂は聞き方は疑問系だが、掴んだ腕は離してもらえるような緩い力ではなく、陽菜はとても拒否できる状態ではなかった。
「わ、わかりました……。
あの、大堂さん、腕を離してもらえたら……」
「ん?ああ、こういうこと?」
掴んでいた手を完全には離さずに指をすすっと滑らせ、最終的に手を繋ぐような形に収まった。
その指の動きに、陽菜は悲鳴をあげそうになるのを懸命にこらえるが、変わりに全身に鳥肌がたった。
ーーな、長袖の衣装でよかった……。
大堂に繋がれてしまった手を引っ張られながら、陽菜はぎこちない動きでスタジオに向かった。