ずっと・・・



「内山さん、お願いがあるんだけど」

「え?私にですか?
えっと、なんでしょう」

なんだか思い詰めたような雰囲気で、まさかの私にお願いがあるとか言う。

なんなんだろう。

お願いと言われたから先を促すけど、それでも少し間を空けてから言う。


「それ、化粧なんだよな」

「え?」

「素が見たいんだけど」

「……え?」

「拓実くん、何言ってんの?」

「だって、佑介が美人だって言うから。気になるじゃん。楓も見たくない?」

「確かに、見たいわ。イケメンな門脇くんにそう言わせるぐらいだから、相当だもの。
いずれ見ることにはなると思うけど、こういう機会だから見たいわ」


先輩まで一緒になって、何を言っているんだ。

彼だって、少し呆れている。

見せ物ではないんだけど。

そんなに気になるものだろうか。

私はその感覚がよく分からなくて首を傾げる。


「有紗、着替えてきたら?」

「え?何で……」




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