ずっと・・・



「凄いわ。ここまで地味にメイク出来るんだ。本当に別人じゃない」


私を上から下までじっくり見たあと、そんなことを言われる。

こういう反応は久々だな。


「ねぇ、その体型が自前?」


遠慮がちに先輩が聞いてきた。

さすがに男性が聞くことは憚れたのだろう。


「自前って……まぁ、自前です」


聞き方がおかしくて、つい笑ってしまう。


「体まで隠してたの?凄い執念ね……」

「まぁ、色々ありましたから」

「でも、それが素なら誰も何も言えないわ」

「佑介が自慢するのが分かるわ。社内一じゃない?」

「社内一でしょう。スタイルだって抜群だもの。男が寄ってたかるわ」

「イヤ、男は寄らせねぇから」


2人の言葉に彼はそう言って、私を抱き寄せる。


「ちょっと、人前だって」

「へぇ、人前じゃなきゃいいのか?」

「イヤ、そういう問題でもない」


そう言って逃げようとするけど、離してはくれない。




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