ずっと・・・



「えっと……何がですか?」

「社長が来られてて……内山さん、呼ばれてるよ」

「えっ!?」


そう言われて驚いたのは私じゃなかった。

周りの女の子たちだ。

それも、少し青ざめている。

もしかして、私が今の状況を本社に報告したとでも思ったのかな。

もちろん、そんなことしてないけど。

でも、社長が何の用だ。

そもそも、ここの社長は自ら営業所には出向かない。

用があれば本社へ呼び出すはずなのに。


「……どこですか?」

「え?あ、応接室……」

「分かりました」


男の先輩は、私を不思議そうに見ている。

全然驚かなかったからか。

少しは驚くべきだったか。

でも、そんな芝居は出来ない。

ただ、来る理由は思い付かないけど。


「失礼します」


応接室の前でノックをしてから入った。

そこには、社長とその秘書がいた。


「すまんが、人払いしてもらえるか?私が呼ぶまで、ここへは誰も近寄らないように。君もだ」




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