ずっと・・・



でも、今は状況が変わった。

時間が止まって、まだ一緒にいさせてと願わずにはいられない。

そう思っているのは、私だけなのかな。

何もないままに、タイムリミットである卒業式を迎えた。


「有紗、終わったらどこか寄っていかない?」


式が始まる前の教室で、実彩子にそう言われた。

この3ヶ月、実彩子といることが少なかった。

それでも、実彩子は何も言わずにいてくれた。

私はそれに甘えて、偽りということを実彩子にさえ言っていない。

卒業後、同じところへ就職するから、落ち着いたら話そうと思っていた。


「えっと、今日も一緒に帰るから……」

「最後まで仲良いねー」


卒業式が終わったら一緒に帰ると約束はしていた。

おそらく、それが最後だから。

私も覚悟を決めていた。

どうせ、この先逢うことがないのなら、自分の気持ちをはっきり伝えて振られようと。


「でも、夜逢わない?実彩子の家に行くよ。話したいこともあるから」




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