ずっと・・・



振られたあと、1人でいるのは辛いから。

実彩子に話して、思いっきり泣こう。


「分かった。またあとで連絡してね」


この時の私は、泣くことが前提だった。

その理由は、振られるから。

でも私は、結局想いを伝えることなく泣いて実彩子の家に行くことになる。

最悪の形で、彼に全てがバレてしまうのだ。


「もう卒業か。なんか、早いな」


式が終わったあと、私と彼は2人で並んで歩いていた。

彼の要望で、私は素に戻っていた。

制服のままだけど、今日で最後だしと思ってこのままでいた。

そして私は、彼の話しを聞きながら、いつ言おうかタイミングを見計らっていた。


「でも、有紗とこうやって一緒にいることが出来て楽しかった。色々な一面が見れたし」

「それは、私のセリフです。今まで接点なかったし」

「確かにな」


こうやって笑いながら話せるのも、今日が最後。

そう思ったら、ぎりぎりまで言い出せなかった。




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