ずっと・・・



「私、ここでも目立たずに静かに過ごしていただけなのに」


そう呟いたところで、現実は変わらない。

怖いのは、自分の気持ちだけじゃない。

彼といることによって、中学の時みたいにならないか不安なんだ。

でも、ガキじゃあるまいし。

いい大人がそんなことまでしないか。

とにかく、決まってしまった以上、とやかく言っても仕方がない。

素がバレている相手ではあるけど、同僚として接すればいいんだ。



「内山さん、これお願いしていい?」

「あ、すみません。今日は外回りです」

「え?あ、あの案件が始動したんだったわね」

「はい。相手の都合に合わせるので……」

「ああ、内山さんの相手は門脇さんだっけ?大変な人が相手になったものね」


確かにそう思う。

うちの部署内に入ってきたら大事になりかねないからと、待ち合わせは駐車場にした方がいいと先輩に助言された。

私もその方がいいと、それに従った。




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