ずっと・・・



どうしたらいいのか分からないけど、考えていても明日は来る。

仕事は待ってはくれない。

1日いなかっただけで、仕事は増えているのだから。


「おはよう。ごめんね、来て早速だけど、急ぎだからお願い出来る?」

「分かりました。この前と同じでいいですか?」

「いいわ。昨日の書類もあるのに、悪いわね」

「いえ、大丈夫です」


仕事が多い方が余計なことを考えなくてすむ。

暇さえあれば、彼のことを考えてしまうから。

ふとした瞬間に、彼に呼ばれた声が蘇るから。

何もされていないのに、声だけで体が熱くなる。


「有紗」

「わぁっいっ!」

「え?どうしたの?」

つい考え事をしている時に、実彩子に声をかけられて驚いた。

実彩子も、私の声に驚いていた。


「あ、ごめん。意識飛んでた。なに?」


あまり心配かけないように、さらりと言って実彩子の用事を促す。


「ああ、これ頼んでもいい?有紗、データ持ってたよね?」




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