ずっと・・・



こんなところで、1人で押し問答していたって、彼に言われた通りにしないと許さないんだろう。

有無言わさず追い出すくらいだから。

仕方なく、顔を洗ってメイクを落とした。

素は素でも、これでは素っぴんじゃないか。

でも、素の時のメイク道具なんて持ってきてないし。

とりあえず、化粧水と乳液を塗るだけにした。

それから髪をおろして、くしでとかす。

そこまでして、渡された服に着替えた。


……ピッタリってどういうこと?

体型だって、あまり見られないように詰めたりして変えているのに。

あの頃は、体を重ねることはしていない。

だから、私のサイズなんて分かるはずがないのに。


「やっぱり、変わらないな」


色々と疑問を持ちながらも、彼の元へ戻った。

学生の頃に素で逢ったとはいえ、もう5年も前のことだ。

やっぱり、改めて素を見せるのは恥ずかしい。

ましてや、彼がじろじろ見ている。

だから、余計に恥ずかしい。




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