本当に優しいのは、君でした。(短)
最期、骨になった父と母を見た。
私はそこでも、泣けなかった。
「舞ちゃんは、冷たい子ね」
誰に何を言われても関係ない。
「泣かないの、舞。
最期だよ」
「私は泣かない」
空だけが、わかってくれたらそれでいいーー。
数日後。
両親の遺品を整理していると、随分大きな箱が出てきた。
なんだこれ?
私は箱を開けた。
これーーーー
中には、ウェディングドレス。
真っ白な綺麗に保管されたウェディングドレス。
"舞へ
私達が、結婚した時のドレスです。
今度は舞が着てください。
幸せになってください"
何これーー。
まるで、これじゃまるでーー、死ぬのがわかっていたみたいじゃん。
お母さんの字だ。
紙に、大きな字で書かれた母親の独特な字。
私はそこでも、泣けなかった。
「舞ちゃんは、冷たい子ね」
誰に何を言われても関係ない。
「泣かないの、舞。
最期だよ」
「私は泣かない」
空だけが、わかってくれたらそれでいいーー。
数日後。
両親の遺品を整理していると、随分大きな箱が出てきた。
なんだこれ?
私は箱を開けた。
これーーーー
中には、ウェディングドレス。
真っ白な綺麗に保管されたウェディングドレス。
"舞へ
私達が、結婚した時のドレスです。
今度は舞が着てください。
幸せになってください"
何これーー。
まるで、これじゃまるでーー、死ぬのがわかっていたみたいじゃん。
お母さんの字だ。
紙に、大きな字で書かれた母親の独特な字。