本当に優しいのは、君でした。(短)
「最期のプレゼントだ」

私は窓を開けた。

真っ青の快晴。
洗濯日和だ。


真っ白なウェディングドレスを、ハンガーにかけた。



少し揺れたドレスの隙間から、空が居たのが見えた。

子ども達は、保育園、、

ねえ、泣いてもいいですかーー?

ドレスを抱きしめた。


白いドレスに、涙が一つ溢れた。


小さなシミから、大きなシミに変わってく。


私がーー初めて泣いた日。


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