本当に優しいのは、君でした。(短)
「冷たい子ね。






舞ちゃん、そんな子だったっけ?



お父さんとお母さんが亡くなったのに、泣かないなんて冷たい子ね」



きっと、おばさん。

感情が高ぶっちゃったんだーー。

だって、そう言ったおばさん
泣きそうな顔だった。

言った後、我に返ったみたいに"ごめんなさい"って呟いたから。

舞には聞こえていたか、分からない。

だけど、君の背中は少しだけ
寂しそうだったよ。




< 9 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop