結婚前夜
中島悠人、34歳。
身長もそれなりにあり、学生時代陸上競技で鍛えた身体は、現在も衰えていない。

課長職に就いているので、それなりに仕事もこなしている。

年齢的に、そろそろ結婚をと部長も思っていたらしく、俺の破局の話にはかなり同情されたものの、総務部にいる優奈が気になっている事を話したら、総務部長に話を付けると言い始め、あれよあれよと話が進んで行った。

総務部長は、今時こんな話を持ちかけて、セクハラやモラハラにならないかと心配していたが、人事部長には逆らえず、優奈に話をすると言ってくれた。

『お見合い』と言う形で話がまとまり、優奈に渡す釣書を書いてみた。

何を書けば良いのか分からずに、ネットで釣書の書き方を検索し、それを参考に書いた物を、部長経由で渡して貰い、優奈も同じく部長経由で釣書を渡してくれた。

几帳面な性格が文字にも現れている。
文字を見ていると彼女の人柄が浮かび上がる。

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