契約新婚~強引社長は若奥様を甘やかしすぎる~
「……いつもいつでも、だよ。結奈がふとした瞬間に見せてくれるいろいろな顔が、たまらなく愛しいんだ。こんなに人を好きになることが、俺の人生にあるとは思わなかった。……だから、何度でも伝えさせてほしい。結奈を愛してるってこと……言葉でも、体でも」
彰さんのとろけそうな愛の言葉に、もともと赤かったであろう顔に、さらなる火照りが広がる。
いや、厳密にいえば顔だけじゃなく……お腹の下のほうまで、熱くてきゅうっとなって、彼が欲しいって言ってる。
でもそれを言葉にできるほどの度胸はなく、無言で物欲しげな視線を送れば、彰さんは襲い掛かるように激しいキスを降らせた。
私はこうして彼に愛されることで、食べ物以外にも甘いものがあることを知った。
それは、大好きな和菓子に負けないほど甘い、彰さんとの夫婦生活。
その中毒性にときどき悩まされるけれど、代わりにたくさんの愛しい気持ちをくれる。
契約から始まった結婚だったなんて、今では誰も信じない。
私は彼に愛されて、そしておなじぶん彼を愛して。
夫婦二人だけが作り出せる特別な甘さを、永遠に堪能するのだ。
FIN


