◎あなたのサークルは、世間知らず御曹司の隣に配置されました。

(なおさんの、手が、手が、冷たくて……、私なんて、なんかすごい熱くなってるし……)
 尚貴の淡く真っ直ぐな前髪が手の甲にかかって、こそばゆい。

 汗ばんでしまったら恥ずかしいし離してほしいような、でもこのままもうちょっと握られていたいような。

 ええと、待って。
 もう君を離したくありませんって、結構大胆な発言のように思えるんだけど……これって私が舞い上がってるせい!?
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