上司と私の偽恋愛 ※番外編追加しました※


私たちは奧の席へ案内されると結城課長は適当にいくつかの 一品料理とビールを2本頼んでくれた。


「こういう雰囲気の居酒屋にも行くんですね」

「ああ、ここは以前上司に連れてってもらってから味にハマった」

たしかにお店の中は焼き鳥のいい匂いがしてさっきから私のお腹はぐぅぐぅ鳴ってる。
店内が煩くてよかった。

「はい、お待ちどうさま!」

元気のいい声の店員さんがビールとお通しを持ってきた。

「お疲れ」

「お疲れ様です」

そう言ってビールのジョッキを少し上げたあと結城課長は一気に半分くらまで飲み干した。そこから焼き鳥や揚げ出し豆腐といったいかにも居酒屋さんの料理が数品運ばれて来る。


あの矢野さんという女性とはどんな関係なの?
聞きたい事はたくさんあるけど、私自身いい加減な気持ちで付き合い始めたのもあるから結城課長に対して後ろめたい気持ちがある。
それに自分がどうしたいのか今もよく分からない。
このままの関係でいいはずないのに……。


「食わないのか? 焼き鳥美味いぞ」

「あ、はい。いただきます」

結城課長がおすすめしてくれた焼き鳥を一本取って自分のお皿に持っていき箸で取りながら食べ始めた。

「美味しい!」

おもわず声を出してしまったが味がすごく染み込んでいて本当に美味しい!

「だろ! ここは焼き鳥が美味くて有名なんだ」

「そうなんですね、結城課長は美味しいお店たくさん知ってるんですね」

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