私の専属王子は金髪君
「やっぱり夏目玲央は
凛に夢中なんだよ!!絶対!」


何を根拠にそんな事が言えるのか
不思議でならなかったけど、
いくら聞いたところで
菜月ははぐらかすだけだから
問うのを止めてから揚げを
口の中に放り込んだ。



「私ちょっとトイレ。」


お弁当を片づけて
トイレに行こうと席を立ち
廊下へ出ると前の方に
目立つ金色の頭が見えた。


「凛!」


その正体はもちろん玲央で、
玲央も私に気付いたようで
こちらへ寄ってきた。


「お昼食べた?」


昨日は玲央と一緒だったけど、
今日は菜月に捕まってたから
玲央が遠慮してくれて
一緒には過ごしていなかった。


「うん、今日は購買で弁当買って食べた!
ソースカツ弁当!」


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