私の専属王子は金髪君
気付いたときには
自分の発言に恥ずかしくなって
「あっ…」と小さく声を漏らすと


「俺ら以心伝心ってやつ?」


爽やかにはにかみながら
そう言った玲央に目を奪われた。


だって、玲央も
心から”嬉しい”って顔をしていたから。


でも、その顔をじっと
見ているのは心臓にがドキドキ
うるさく音を立てるから
思わず俯くと
すぐに玲央の綺麗な指で
顎を捕まれて上を向かせられた。


視線は自然と絡まってしまい
私の顔は今すごく真っ赤だと思う。


溜まらず視線を反らそうとすると


「ね、凛。
今日の放課後
デートのやり直ししない?
今度はちゃんと迎えに行くから。」


そんな言葉共に
とても真剣な目をするから
目を反らすことなく、
ただ私は黙ってゆっくりと頷いた。
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