私の専属王子は金髪君
そんな仕草もかっこよくて
見惚れてしまう…


じゃなくて!


「だってびっくりしたんだもん!
しょうがないでしょ!」


玲央に笑われ、反抗しながらも
もっと可愛く驚く方法を
練習しようと密かに心に決めると


「ごめんごめん。
てかさ、凛呼んでも全然返事ないし
しかも顔赤いし、
もしかして俺の事でも考えてた?」


玲央がグッと顔を近づけ
そんな事を言ってきた。


またその時の顔とか言い方や声が
色気を含んでいて翻弄されてしまう。


しかも、それが図星だったから余計に。


「な…!なわけないでしょ!
ほら行くよ!!」


「はいはい。」


ポンと軽く私の頭に手を乗せた玲央は
完全に私のウソを見破っている様子で。


素直になれず、
強がる私を楽しんでいるようだった。
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