365日のラブストーリー
でも、想いを閉じ込めて友だちに徹するためにはどうしたらいいのだろう。
答えが見つからないままぐるぐると考えているうちに、有紗はいつの間にか眠ってしまっていた。
どこか遠くからアラームの音が聞こえる。何度止めてもそれは鳴りやまず、時計のバッテリーを抜いたり、本体を箱の中に隠してみたりするのだが、その音は小さくなるどころか、部屋中に鳴り響くようになってきた。
どうやったらそれを止めることができるのだろうか。Renに訊こうとしてスマートフォンに手を伸ばし、有紗ははっとした。
身体を起こしてあたりを見回す。鳴り響いているのは時計のアラームではなく、スマートフォンへの着信だ。
『森住千晃』その表示を見て、有紗は考えるよりも先に通話キーを押す。
「有紗ちゃん?」
不機嫌な千晃の声がした。ベッドサイドの時計を見ると、午後二時半だ。
(どうしよう……!)
発狂しそうになる自分を抑えて、有紗は「ごめんなさい」と声を絞り出した。
今日こそは心暖と一緒に船の科学館に行く予定だったのだ。スピーカーから聞こえてくる音には雑踏が混ざっている。二人は外にいるのだろうか。
答えが見つからないままぐるぐると考えているうちに、有紗はいつの間にか眠ってしまっていた。
どこか遠くからアラームの音が聞こえる。何度止めてもそれは鳴りやまず、時計のバッテリーを抜いたり、本体を箱の中に隠してみたりするのだが、その音は小さくなるどころか、部屋中に鳴り響くようになってきた。
どうやったらそれを止めることができるのだろうか。Renに訊こうとしてスマートフォンに手を伸ばし、有紗ははっとした。
身体を起こしてあたりを見回す。鳴り響いているのは時計のアラームではなく、スマートフォンへの着信だ。
『森住千晃』その表示を見て、有紗は考えるよりも先に通話キーを押す。
「有紗ちゃん?」
不機嫌な千晃の声がした。ベッドサイドの時計を見ると、午後二時半だ。
(どうしよう……!)
発狂しそうになる自分を抑えて、有紗は「ごめんなさい」と声を絞り出した。
今日こそは心暖と一緒に船の科学館に行く予定だったのだ。スピーカーから聞こえてくる音には雑踏が混ざっている。二人は外にいるのだろうか。